バブル(永野 健二)

  • バブル経済とは好景気のことではない。特定の資産価格(株式や不動産)が実態から掛け離れて上昇することで、持続的な市場経済の運営が不可能になってしまう現象のことである。
  • 87年のブラックマンデー
  • 97年にアジア通貨危機ジョージ・ソロスがロシアやタイの通貨で巨額の富)
  • 08年、リーマン・ブラザーズの倒産を引き金とした金融システムの危機(世界がもはや危機においても一体であることを示した)
  • 16年、中国の株価暴落に端を発した世界経済の混乱
  • バブルとは、グローバル化による世界システムの一体化のうねりに対して、それぞれの国や地域が固有の文化や制度、人間の価値観を維持しようとしたときに生じる矛盾と乖離であり、それが生みだす物語である。
  • 1989年12月、大納会(29日)に日経平均が3万8,915円の史上最高値
  • 1990年3月、大蔵省が不動産の総量規制を通達