2021-01-01から1年間の記事一覧

生物はなぜ死ぬのか(小林武彦)

他の無機質な惑星と違い、宇宙からの来訪者が一番関心を持つものは、何といっても多様な生物です。 生き物にとって死とは、進化、つまり「変化」と「選択」を実現するためにあります。「死ぬ」ことで生物は誕生し、進化し、生き残ってくることができたのです…

自分のアタマで考えよう(ちきりん)

1 最初に考えるべき「決めるプロセス」 必要なのは、「どの情報がどうであれば、わが社はこのビジネスに進出する。どの情報がどうであれば、進出すべきではない」という意思決定のための試行プロセス 「考えてもいないのに、考えたつもりになってしまうこと…

バブル(永野 健二)

バブル経済とは好景気のことではない。特定の資産価格(株式や不動産)が実態から掛け離れて上昇することで、持続的な市場経済の運営が不可能になってしまう現象のことである。 87年のブラックマンデー 97年にアジア通貨危機(ジョージ・ソロスがロシア…

地方自治法講義(猪野 積)

地方自治とは、「一定の地域を基礎とする団体が、自らの事務を、その構成員である住民の意思に基づき、自らの機関によって決定し処理すること」 「国から独立した法人格を有する地方団体が、その事務を自らの意思と責任において決定し処理する」という要素(…

真説 日本左翼史(池上彰 佐藤優)

2020年は日本共産党創設100周年 格差の是正、貧困の解消といった問題は、左翼が掲げてきた論点そのもの 民主主義そのものが機能不全に陥ってしまった。 「民主主義の模範」とみなされてきたアメリカ型の民主主義 反戦平和、戦力の保持をめぐる問題も、左…

女帝 小池百合子(石井妙子)

「『私からのプレゼント。早川さんがずっと持っていてね。絶対に人にあげたりしないでね』この時の小池の眼差し、言葉、声を、早川さんはその後の人生において何度となく思い出すことになる。」 「『あのね。私、日本に帰ったら本を書くつもり。でも、そこに…

いまモリッシーを聴くということ(ブレイディみかこ)

「けっして叶わぬ願いゆえの美しさ。友情でも恋愛でも家族関係でもいい。一緒になれば計り知れないほど素晴らしいものを、他の何物にも代えがたい時間や空間を作り出すことができる唯一無二の相手だとわかっていながら、そうはならない関係というのが世の中…

人新世の「資本論」(斎藤幸平)

気候危機は、「以前の状態に戻れなくなる地点(ポイント・オブ・ノーリターン)」に迫っている。 グローバルサウス「グローバル化によって被害を受ける領域ならびにその住民」 「グローバル・サウスからの資源やエネルギーの収奪に基づいた先進国のライフス…