それをお金で買いますか 市場主義の限界(マイケル・サンデル)

  • われわれは、ほぼあらゆるものが売買される時代にいきている。過去30年にわたり、市場ーおよび市場価値ーが、かつてないほど生活を支配するようになってきた。
  • こんにち、売買の論値はもはや物的財貨だけに当てはまるものではなく、生活全体を支配するようになっている。そろそろ、こんな生き方がしたいのかどうかを問うべき時がきているのだ。
  • 生きていくうえで大切なもののなかには、商品になると腐敗したり堕落したりするものがあるということだ。
  • 問題となる善ー健康、教育、家庭生活、自然、芸術、市民の義務などーの価値をどう測るべきかを決めなければならない。これらは道徳的・政治的な問題であり、単なる経済問題ではない。